竹うちわの納期短縮のポイント

引き続き盛況を迎えるうちわ工房。
ポリうちわと双肩を成す人気を誇る竹うちわも引き続きたくさんのご注文をいただいておりますが、竹うちわにひとつ大きなウィークポイントがあります。
それは手貼り手加工であるからこその納期への影響です。

ポリうちわは基本的に印刷から加工まで一気に機械で仕上げるため、即納対応の場合にはデータ入稿から2〜3営業日での納品という驚異的な速さが実現可能ですが、竹うちわとなるとそういうわけにはいきません。
逆に言えば、高い品質が約束されているという証しでもあるのですが、それでも何かと入用な夏のハイシーズン。
できる限り納期を短縮させたいというご要望も多いのではないでしょうか(※実際多くあります)。

まず大前提として、あくまで200本までの小ロットということにはなりますが、印刷方法を変えることで若干の納期短縮を行うことが可能です。
というのも竹うちわは通常、オフセット印刷での対応となるため、まずは印刷に用いる版を作成することになります。
この刷版作業にもある程度日数を要するため、その分納期がかかり、さらには色数に応じてひとつのデザインを表現するにあたって、何度も一枚の紙を印刷機に通すことになるため、ここでも納期がかかるということになります。
それが小ロットの場合、オンデマンド印刷にすることで若干の納期短縮が可能となるのです。

その理由としては、まず「版が不要」であるという点。
刷版作業の工数が減ることから納期短縮につながり、さらに印刷時も専用の機械で一気に印刷を行うため、フルカラー印刷の場合、オフセット印刷だと印刷機に4回かける必要があったものを一度の印刷で対応できるという面でも納期を短くすることができます。

一点、オンデマンド印刷の場合は印刷面が光沢を持つという特徴があります。
そのためベタが多い(印刷範囲が広い)デザインの場合はその分テカテカとした仕上がりになるため、色味に強いこだわりを持つ場合にはあまりお勧めできないという注意点があります。
逆に言えば、とりあえず竹うちわを作りたい!といった方にとっては非常におすすめできる手段とも言えます。

まだまだ続くうちわシーズン。
まだまだ遅くはありませんので、引き続きたくさんのお問い合わせをお待ちしております!