コロナ禍におけるうちわの活用方法

新型コロナウイルスの感染拡大から一年以上が経過しましたが、一向に収束する気配がない状況が続いています。
我々うちわ業者にとっては、イベントが多く始まるゴールデンウィークから夏のシーズンにかけ、まさに書き入れ時なのですが、あいにく現在の状況においてはイベントそのものの開催が厳しい状態。
そんな中、うちわを使った新たな試みが各地で始まっています。

□兵庫県のケース

兵庫県では2021年4月、神戸市・尼崎市・西宮市・芦屋市の飲食店に対し、小型のうちわをおよそ32万本配布する方針であることが報じられました。
会食の場において会話をする際、うちわで口元を覆うことで飛沫を防ぐことができると考案されたそうです。

結果的にこの施策は「税金の無駄遣いではないか」「検証も行っていないのに効果があるかわからないのでは」と、多くの反対意見を受けて見送りになりましたが、うちわの新たな活用方法として注目を浴びることとなりました。

□大阪府のケース

大阪府のあるプラスチック加工会社では、うちわの持ち手が付いた樹脂製の扇代わりの部分に不織布マスクを装着できる「ハンディマウスシールド」なる商品を開発したそうです。
その見た目は弊社でも取り扱いのあるワンタッチうちわにも似ているため筆者も思わず「そうきたか…」と舌を巻く思いでした。


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上記のいずれのケースも、感染予防を心がけた上での会食を呼びかけることに端を発しております。(そのことで批判も生じておりますが・・・。)
弊社においてもここでご紹介したものと同じような用途でうちわを使いたいといったお問合せが徐々に増えてきております。

なお、うちわの飛沫防止効果については科学的根拠がないため、弊社においてもその効果を保証することは一切できませんが、うちわの活用方法として非常に興味深いケースではないでしょうか。