扇子の選び方・使用時のマナー、ご存じですか?

暑い季節の外出時に便利な扇子ですが、どのような扇子を選べばよいか、迷ったことはありませんか?
今回はオリジナルうちわの制作業者目線で、夏を乗り切るための扇子選びのポイントやマナーをご紹介します。

□扇子の選び方

ここでは、扇子を選ぶときにどのようなポイントに注目すれば良いかをご紹介します。
主に3つありますので、押さえていきましょう。

1つ目は素材で選ぶことです。
重要ポイントとしては、紙でできている扇子か布でできている扇子かで大きく分けられるでしょう。
紙でできている扇子であれば、しなりやすいため少しの力で多くの風を生み出せることや、軽くて使いやすいという特徴を持っています。
しかし、紙でできているため、水にとても弱いので取扱注意です。
逆に布でできている扇子は水には強く、耐久度が高いといえるでしょう。

2つ目は骨組みで選ぶことです。
骨組みは2つのパーツで構成されており、一番外側の太い「親骨」と親骨に挟まれた中側を構成する細い「中骨」があります。
多くの場合は竹が使われており、親骨と中骨に対してどれくらい使われているかによって仰ぎやすさや耐久度が変化するので覚えておきましょう。

3つ目は価格で選ぶことです。
扇子の価格の幅は広く、安い扇子であれば1,000円以下、高い扇子であれば数万円もするものまであります。
安い扇子は普段使いに気軽に使用でき、高い扇子であればデザイン性も耐久性も高く、贈答品や記念品としても長く使用してもらえる傾向あります。

□高級扇子を使用する際のマナーとは

高級扇子を使用する際にマナーがあるのはご存じですか。
ここではそのマナーについて3つご紹介します。

1つ目は開き方です。
使用する際にはゆっくりと開き、全てを開かないようにしましょう。
一気に素早く開いてしまうと、扇子に傷がついてしまいますので、最後の骨組みの3本ほど残すように右側へとゆっくりと開きましょう。
そして閉じるときも乱雑にしまうのではなく、丁寧にしまうことも大切です。

2つ目は持ち方です。
扇子の持ち方は男性と女性で異なるのはご存じですか。
男性の正しい持ち方は、親指を相手に見せるように持つ方法です。
逆に女性の場合、親指人差し指の間に扇子を挟み、親指以外の指と手の甲が相手に見えるように持ちましょう。

3つ目はあおぎ方です。
暑いからといって乱雑にあおいで良いわけではありません。
胸あたりに扇子を持っていき、顔の下からゆっくりとあおぐようにしましょう。
これは自分があおぐことにより相手に迷惑をかけないようにするためです。

今回は扇子の選び方やマナーについてご紹介しました。
扇子選び・使用時のヒントとなれば幸いです。
このほかに扇子について何か疑問やご相談がありましたら、うちわ工房の東京宣広社までお気軽にお問い合わせください。